ピグマリオン効果とは?ビジネスで活用されている具体例2つと学べる本を紹介!
- 2022.07.17
- 考え方
皆様、初めまして!人生を変える介護士です。今回は「ピグマリオン効果」について解説していきます。
なぜ、「ピグマリオン効果」をテーマについて選んだか理由を話しますとあるSMSでこの法則を面白く紹介がされていて、個人的に興味をもち学んでみました。この法則の活かし方では特に教育業の仕事の人では仕事の幅が広がると感じたので皆さんにも伝えたいと思い、このテーマにいたしました。
今回はピグマリオン効果についてと、営業職や教育職で活用されている具体例を2つ詳しく解説していきます。
ピグマリオン効果とは?
ピグマリオン効果とは、教育心理学の1つです。
「他者からの期待を受けることで学習や作業などの成果を出す」ことができる効果のことです。
ピグマリオン効果とは、アメリカの教育心理学者である「ロバート・ロゼンタール」が1964年に提唱したものです。一般的に「教師期待効果」と呼ばれる、心理学的な効果のことをいいます。ピグマリオン効果は英語で「pygmalion effect」であり、「ローゼンタール効果」と呼ばれることもあります。
人は無意識のうちに、他者から「褒められたい」「認められたい」という欲求(承認欲求)があります。他人から期待されていることを感じるとやる気が出て、そのぶん成果を上げやすくなるのです。非常にシンプルで理解しやすい心理的効果であるため、教育現場やビジネスシーンで無意識のうちに活用されている場合も多い傾向にあります。
「ピグマリオン」の言葉の由来
ギリシャ神話のピグマリオ王に関係があります。 ピグマリオ王はある女性の彫刻を本物の女性のように惚れ込んでしまい、本当の女性のように接します。 そして、彫刻を本当の女性のように期待し、妻にしたいと期待しているうちに、女神アフロディーテが彫刻に命を与えて、人間になるという願いが叶ったのです。彫像は人間になって、後に妻になります。
「ピグマリオン効果」に似ていて勘違いしやすい効果とは?
1.ゴーレム効果
ピグマリオン効果の逆の内容でロゼンタールが提唱しています。ゴーレム効果とは「他者から期待されていないと感じることで、それ以上の成果があがらないばかりか、逆に低下してしまう現象」です。
2.ホーソン効果
ホーソン効果とは、「他者から注目されることによって成果を発揮しようとする」心理的効果です。
ホーソン効果は、米国のホーソン工場で、労働者の作業効率の向上を目指すための調査から発見された現象であるため、この名があります(別名ホーソン実験)。調査は工場の何を改善すれば一番効果的かを調査の目的とした。その結果、労働者の周囲や上司が関心を高めることが、物理的要因以上に効果のあることが判明した。このように、人は一般的に関心を持つ人や期待する人の心に応えようとする傾向があるとされています。
※ピグマリオン効果は他者から期待されることが要因となるのに対し、ホーソン効果は注目される点が大きな違いです。
ピグマリオン効果の活用ポイント5つ
1.達成できるノルマ・課題を与える。
→自信をつけさせてプレッシャーを部下に与えないため。
2.ちゃんと課題をクリアしたら言葉で伝えて褒める。
→プロセスも評価して承認欲求を感じてもらうため。ただ褒めるだけでなく、褒め方が重要です。
※注意点として褒めすぎはよくないのです。褒めすぎると、場合によっては現状に甘えたり、手を抜いたりするケースがあります。かえって成長の妨げになる可能性もあるため、注意です。このような事態を避けるために、「叱り」と「褒め」のバランスをキープすることが大切です。
3.プロセスも評価する。
→結果が1番大事だけど取り組んでいる姿勢やプロセスも評価してモチベーションを高めるため。
4.任せられる範囲で裁量権(仕事の決定権)を与える。
→仕事上では部下のポテンシャルを引き出し、モチベーションを下げないためです。
口では「期待しているよ。」と言ったり細かく指示したり厳しくチェックされると部下は上司から「信頼されてない。」と感じてモチベーション下がる傾向があります。ある程度、部下の自由に業務させて上司に相談してきたら部下へアドバイスするという部下との距離感や見守りも大事です。
5.平等に評価する。
→成功・達成したらちゃんと具体的に褒める。失敗しても過去の失敗と比べずちゃんとフォローして、一緒に失敗要因を考えたり、アドバイス行う。平等に上司から評価されないと「がんばっても無駄」というあきらめ感が定着してしまう恐れがあるためです。部下のモチベーションを下げない為に、本人の努力と成長を評価する環境づくりも大事です。
営業職や教育職で活用されている具体例2つ
1.営業職が「ピグマリオン効果」を活用した具体例
営業職が「ピグマリオン効果」を活用した具体例 | |||||||
営業マンのモチベーションを高める人事評価制度。 | モチベーションがあがるインティブ制度のの設計。 | ||||||
社内表彰制度の導入。 | コンペや新商品・重点商品の拡販に繋がるコンテストに新人も参加できる制度。 |
2.教育職が「ピグマリオン効果」を活用した具体例
教育職が「ピグマリオン効果」を活用した具体例 | |||||||
子供の長所をほめて、期待していることを伝える。 | 学内テスト結果によるクラス分け。 | ||||||
できないことに関してはダメだと否定するのではなく、出来るようになると前向きな言葉を伝える。 | プリセプター制度の導入。 |
ピグマリオン効果関連書籍
「ピグマリオン効果」について学べる本を紹介していきます。是非とも本選びの際にご参考下さい。
書籍名 |
なぜか学級がうまくいく心理術 (授業力&学級経営力selection) 単行本 |
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作者 | 『授業力&学級経営力』編集部(著者) | ||||
出版社 | 明治図書出版 | ||||
ページ数 | 144ページ | ||||
値段(単行本) | 約2,090円(税込み) | ||||
発売日 | 2021/10/8 | ||||
Amazonカスタマーレビュー | 4,2(7/17現在) |
・教育に生かす心理術とは
・超一流が実はやっている心理術
・知って得する 教師のための心理学入門
・クラスづくりに怖いほど効く! 5つの心理学的アプローチ
・方法×場面別 なぜか学級がうまくいく最強心理術
・性格タイプ別 言葉かけの心理術
・トラブル場面でガツンと即効! 心理術を生かした言葉かけテクニック
まとめ
今回はいかがだったでしょうか。
今回は「ピグマリオン効果とは?」「ピグマリオンの言葉の由来」「ピグマリオン効果に似ていて勘違いしやすい効果とは?」「ピグマリオン効果の活用ポイント5つ」「営業職や教育職で活用されている具体例2つ」「ピグマリオン効果関連書籍」「まとめ」の順番で解説してきました。
今回、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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